2019年2月16日 発達障害の子どもや家族を支援する(2) 何のために診断をするのか
講師:市川 宏伸(一般社団法人日本発達障害ネットワーク理事長)
市川先生がご講演の中で薬について質問形式でお話して下さったことが、強く印象に残っており、
先生がおっしゃっていた
「服用により、本人や周りの大人が今までより楽になるなら、薬を使うことは一考に値する」
また「薬を使って親が子どもを支配するようなことは問題だ」
とお話し下さったことも印象に残っています。
私は現在親子が集う児童館などの場所で主に乳幼児の親の相談などを受ける他に、
小学生が集まる学習塾で勉強をみているため、
親御さんの面談と子どもの支援を続けて行かなければな
らないとも思っています。
今回の講座では、障害の概念を整理する必要性や、
そもそも障害は人のこころの中にあるもの、世の中すべて障害者でその種類と程度が違うだけ、
ということを再確認することができました。
また、適宜発見、適宜介入の大切さと難しさは日々実感しているところでもあり、
親子のありようによって介入には慎重に時間をかけなければならないことを再認識できました。
支援をさせてもらう者として、常にたゆまぬ学びをするとともに、
焦りや苛立ち、無力感などに囚われ過ぎないようにするためにも、
市川先生の講座に参加することで最新の知識と情報を得ることができ、
疑問に思ったことにお応えいただける機会も得られることは、とても貴重な時間です。
何のため診断をするのか。
診断は子供の特徴を理解しやすくするためのものです。